自然素材住宅 実験棟 2011.1更新
<基本実験>目的・測定実施者
室内環境の測定
2005年8月1日より、名古屋大学・静岡大学と共同で、室内環境の測定を開始しました。
目的
本物の健康住宅を追求する
住宅の室内環境(空気質、温度、湿度など)は、使用する材料や工法で変わります。
1980年代位から、木造住宅建築は土壁を使用する工法がドンドン減少していきました。2004年には、一年間の木造住宅建築棟数のおおよそ2%まで土壁の家は減少したと聞いています。
私共明城がある愛知県安城市で、安城市に生まれ安城市で育った50歳以上の方々の多く(若い方にも一部の方々)は、日本の気候に一番適している木造軸組み真壁(土壁、土葺き)工法が一番良いと推薦してもらえますが、実際に建築するとなると、土壁の家を建築する人は2%と少なくなるというのが現状です。
気候風土に一番適している土壁=健康住宅をなぜ建築しないのでしょうか?健康住宅と言葉で言われるが、どのように良いのでしょうか?シックハウス症候群、直訳すると「病気の家」の意味。ホルムアルデヒドが原因で、アトピー性皮膚炎、喘息、頭痛、吐き気など人間の健康を害する化学物質が多く含まれた家を造る前に、今一度健康住宅とはどの工法が一番良いのか検討していただける資料を作ることが目的です。
測定実施者
名古屋大学 生物材料工学研究室
静岡大学 地域生態科学講座
<基本実験>内容
土壁の家、土葺き屋根瓦+自然材料(集成材は除く)の家は日本の風土に適していると言われて来ましたが、今まで数値で表現されてきませんでした。今回測定することで、どのような結果がでるでしょうか?
仕様の異なる3種類の建物を建て、室内環境を測定し、その違いを比べます。比較する内容は、下記の通りです。
1. 空気の温度・湿度を測定
室内と小屋裏及び室外
2005年8月~2006年8月
2. 壁や小屋を構成している材料を温度測定
2005年8月、10月、12月、2月、4月、6月、8月
毎日自動測定
3. 空気室測定
室内空気中のホルムアルデヒド及びVOC(揮発性有機化合物)の測定
竣工直後2005年8月、9月、10月、11月、
2006年2月、5月、8月と2~3ヶ月ごとに測定
実験棟室内の使用材料
床 | 壁 | 天井 | |
---|---|---|---|
1号 | 杉板下地/厚み40mm/カリン板/厚み15mm | 杉板/厚み40下地/杉板/厚み12化粧板 | 杉板/厚み12化粧板 |
2号 | 杉板下地/厚み40mm/カリン板/厚み15mm | 土壁/厚み60/中塗り仕上げ | 杉板/厚み12化粧板 |
3号 | 合板下地/厚み24mm/合板/厚み15mm | PB/厚み12.5/クロス貼り | PB/厚み9.5/クロス貼り |
皆様も是非この実験棟をご体感下さい!
この実験棟は申し込みを頂いた方に、見学及び室内体感をしていただけます。
お問合せのコーナーからお申込ください。
さらに詳しい実験内容は下記URLをご覧ください。
日本木学会= 日本木材学会誌
実験棟の実験結果 まとめ
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