落し込み板45度二重貼り工法耐力強度実験
2006年11月23・24日に名古屋大学と共同で、落し込み板45度二重貼り工法の耐力実験を行いました。
伝統的木造軸組工法の耐震補強工事では、筋違を入れることが一般的ですが、真壁工法では筋違が表しになってしまうということがあります。そこで、筋違のかわりに落し込み板を45度に入れる工法を用いることによって真壁工法をそのまま維持した耐震補強が可能になります。築30年以上の既設建物耐震補強にも新 築工事にも対応できます。
この工法が、耐震補強として用いるのに十分な強度があるか、数値化して確認するのが今回の実験の目的です。
実験の結果、最大耐力は、52.96kN、壁倍率は4.90でした。
追加実験
2007年1月30・31日に岐阜県立森林文化アカデミーと共同で、落し込み板45度二重貼り工法の追加実験を行いました。落し込み板45度二重貼り工法の耐力強度実験を再度行い、耐力を確認することが目的です。
追加実験の最大耐力は、60.22kN、壁倍率は5.76となりました。
筋違を入れる一般的な耐力壁(両筋違耐力壁)の壁倍率は4.0、合板を貼る耐力壁(構造用合板耐力壁)の壁倍率は2.5です。
新工法・落し込み板45度二重貼り工法は耐震補強として用いるのに十分な強度があることが、確認できました。
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